介護は突然やってくる ! 知っておきたい介護の基礎

投稿日: カテゴリー: 介護
介護は突然やってくる ! 知っておきたい介護の基礎

介護は突然やってくると言われています。ある日親が転んだ、倒れて入院、または気がついたら実家に通販商品がいっぱいあった、訪問販売の人に布団や屋根修理などを申し込んだ、など前触れもなく突然です。
仕事に準備があるように、介護も少し予備知識を知って準備をしておくと、いざという時に慌てずにすみます。

 

1. 親の様子が変?

認知症は少しずつ進みます。日頃の様子を見ていないと気づかずに進むことがありますので、帰省した時や日頃の様子を下記ポイントで確認しておきましょう

家族による認知症チェックリスト

■もの忘れがひどい

  • 今切ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れる
  • 今切ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れる
  •  同じことを何度も言う・問う・する
  •  しまい忘れ、置き忘れが増え、いつも探し物をしている
  •  財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う

■判断・理解力が衰える

  • 料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった
  • 新しいことが覚えられない
  • 話のつじつまが合わない
  • テレビ番組の内容が理解できなくなった

■場所・時聞がわからない

  •  約束の日時や場所を間違えるようになった
  •  慣れた道でも迷うことがある

■人柄が変わる

  •  些細なことで怒りっぽくなった
  •  周りへの気づかいがなくなり、頑固になった
  •  自分の失敗を人のせいにする
  •  「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた

■不安感が強い

  •  ひとりになると、怖わがったり、寂しがったりする
  •  外出時、持ち物を何度も確かめる
  •  「頭が変になった」と本人が訴える

■意欲がなくなる

  •  下着を替えず、身だしなみをかまわなくなった
  •  趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった
  •  ふさぎ込んで、何をするのも億劫がり、いやがる

認知症と間違えられやすい症状には注意が必要です。単なるもの忘れのほか、気分が落ち込むうつ状態、意識障害(せん妄)、病気治療のためにのんでいるお薬による影響でも似た症状がみられます。 これらを認知症と正しく区別することは非常に重要です。

足腰が弱ってくると、転びやすくなります。家の中での転倒も良くあります。又、体力がなくなると、外出が億劫になり、結果外からの刺激がなくなり、認知症につながることになります。健康年齢維持のためにも、自分も含めて、親の様子を見ていきましょう。

 

2. まず始めは、誰に聞けばよい?

親の様子がおかしいと気づいたらどうしたら良いでしょうか?

最近は親のサポートなど様々な状況についてワンストップで介護のいろいろな相談にのってくれる自治体主体のセンターがあります。そこには保健婦、看護師、主任福祉士、ケアマネージャー(介護支援専門員)が配置されており、高齢者の暮らしを地域でサポーとするための拠点として、介護、福祉、健康、医療などの相談窓口をしてくれます。

一般的には“地域包括支援センター”と呼ばれていますが、地域によっては名称が変わっている場合もあります。ネットで区役所などのHPを検索してみましょう。

 

3. どの程度なら相談に行って良い?

遠方の親がだんだん身の回りのことができなくなってきた、様子がおかしい場合、一挙に介護施設に入れなくても、買い物や送迎などの支援サービスから始められます。

地域包括センターに行き、状況や不安なことを説明すると、適任者がケースを審査、認定してくれるので、少しでもおかしいかなと思ったら、まずは相談してみましょう。(尚、この認定結果によって、受けられるサービスが異なります)。一般的にはケアマネージャーが介護の審査、認定の支援をしてくれます。

ケアマネージャーは介護全般に関して、高齢者に今何をすべきなのか、どのような社会的支援があるのかに熟知しているので、相談に行った内容によって、認知症、支援、介護の認定のためにどうすれば良いのか計画を立ててくれます。

介護保険や地域行政から様々な支援のサービスが受けられますので、ケアマネージャーと共に申請を提出し、認定がとれれば、支援の組み合わせを考えてくれます。(週1回お買い物の付き添いから、給食サービス、デーケアセンターなどと共に、重度の介護まで担当のケアマネージャーさんがずっと相談に乗ってくれます)

 

4. 認定基準

介護の認定は下記基準で決められていきます。

 

認定基準
表1.認定基準 (出典:クロワッサン 2017年5月10日 マガジンハウス発行)

 

5. どのような手続きがあるの?

申請から認定までの流れ

  1. 要介護、支援の認定申請
  2. 認定調査員による訪問調査の実施 (本人の様子や自宅の様子をみて、どの程度家の改修が必要かなどを判断します。例)玄関のスロープ、トイレの手すり、お風呂の状況等)
  3. 主治医による主治医意見書の作成 (認知症や介護の状況など)
  4. 介護認定審査会における要介護状況区分の審査判定 (月1回程度)
  5. 申請者に対する認定結果通知の送付

以上で認定されれば、各種サービスを低額で受けることができます。

認定までには上記プロセスを踏むため、時間がかかります。認可は病状に応じて3-24ヶ月の間で期間が定められ、その後再度申請により認定されます。元気になれば、支援度が下がりますし、無くなることもあります。認定されれば、介護保険を利用して各種サービスが受けられます。ケアマネージャーが相談、手配をしてくれます。

 

6. 親の事前情報を収集する

上記認定を受けるためには、ケアマネージャーに現状や過去の説明をする必要があります。また、入院、介護施設への入所の場合でも親の情報を説明する必要があります。

下記の情報を事前になんとなく集めておくとすぐにスムーズな対応をしてもらえるので、便利です。

 

6.1 生活について

  • 食事に関する好き嫌い、アレルギー、苦手な調理方法、味付けなど突然の入院時などに役立つ情報を集める <実家に帰ったときに作った食事などで確認>
  • 衣料:身長、体重、各種サイズ、好きな服、苦手な服の傾向、服の色の好き嫌い <お誕生日や敬老の日、母の日、父の日などで好みを聞く>
  • 交友関係: 会いたい友人、会いたくない友人など <年賀状の整理を兼ねて>
  • 趣味、嗜好:楽しく続けられるもの、思い出の場所、機嫌が良くなる話 <普段の会話から、さりげなく聞いておく>

上記をスマホなどで画像化しておくと、話しぶりなどをケアマネージャーにみせられます。また、嫌なことを拒否する姿などを見せておくと参考になります。

 

6.2 お金の話

通帳が沢山あったり、ローンがあるといざという時大変困ります。
月々の支払いも万一の時は通帳が止められ、光熱費などの引き落としができず、請求書が沢山来ます。

また、通販で物を買っていたり、サプリメントなどが定期購入になっていたり、 訪問販売などに引かっている場合もあります。本人は騙されたと思っていないので、気づかれにくいケースもあります。

生命保険も含めて整理をしておくようにすると楽です。本人に言いにくい場合はエンディングノートを買って差し上げても良いかもしれませんね。